耳鼻咽喉科ほりクリニック

禁煙外来

体に有害な物質は200種類以上!

 タバコの煙には、4,000種類の化学物質が含まれています。その中には、何と200種類以上の有害物質が含まれ、発がん性物質は50種類以上にのぼります!
有害物質のなかでも、よく知られているのは、ニコチン、タール、一酸化炭素です。
そのほかにも、ペンキ除去剤に使われるアセトンや、アリの駆除剤に含まれているヒ素、車のバッテリーに使われているカドミウムなど、体に大変有害な物質がタバコの煙に含まれています。

タバコは全身の病気のリスクを高めます

 タバコでがんになることはよく知られていますが、そのほかにも脳卒中や心筋梗塞、動脈硬化、高血圧、糖尿病、メタボリックシンドローム、胃潰瘍、COPD、肺炎、喘息、うつ病、バセドウ病、骨粗鬆症、EDなど、全身の病気のリスクを高めることがわかっています。また病気のリスクだけでなく、妊娠・出産への悪影響や乳幼児突然死症候群の発症リスクにも関連してきます。

ほりクリニック・耳鼻咽喉科

禁煙外来とは

医師があなたの禁煙をサポートします。 禁煙は、自分一人ではなかなか達成できません。病院のサポートを受けながら、禁煙を続けてみませんか?
禁煙外来は、総合病院のほか、内科や循環器科、婦人科、外科、心療内科、耳鼻咽喉科など、さまざまな診療科で行っています。
禁煙外来では、医師が、あなたの喫煙歴をきちんと把握した上で、禁煙補助薬の処方、治療の経過を見守ってくれることです。禁煙中の症状(離脱症状)が起こっても、診察で相談できるので、うまく続けていくことができます。
また、条件を満たせば、健康保険等を使って禁煙治療ができます。

健康保険等を使って、禁煙ができます。

ニコチン依存症は病気であるということが認識されるようになり、2006年4月から、一定の条件を満たせば、健康保険等を使って禁煙治療を受けることができるようになりました。 その条件は、以下の4つです。

  1. ニコチン依存症の判定テストが5点以上
  2. [1日の平均喫煙本数×これまでの喫煙年数]が200以上 (2016年4月より35歳未満には上記要件がなくなりました)
  3. ただちに禁煙を始めたいと思っている
  4. 禁煙治療を受けることを文書で同意している

禁煙の補助薬は3種類

禁煙のための補助薬を使うことで、ニコチン切れの離脱症状があらわれにくくなり、禁煙を続けやすくなります。
禁煙補助薬には、ニコチンを含まない飲み薬、ニコチンパッチ、ニコチンガムの3種類があります。医師が処方し、健康保険等が使えるのは、ニコチンを含まない飲み薬と、医療用のニコチンパッチです。ニコチンガムと、一部のニコチンパッチは、薬局で買うことのできる一般用医薬品になります。

ニコチンを含まない飲み薬

ニコチンを含まない飲み薬は、少量のドパミンを放出させます。それによって、イライラなどのニコチン切れの離脱症状が軽くなります。また、タバコを吸っても「おいしい」と感じにくくなります。
服用の仕方は、飲み始めの3日間は1日1回とし、4日目から1日2回服用します。最初の1週間は、タバコを吸ってもよく、8日目から禁煙を開始します。通常、12週間服用し、その間に5回の診察を受けます。

ニコチンパッチとニコチンガム

 ニコチンパッチは、ニコチンを含んだ貼り薬です。人に気づかれずに治療することができます。1日1回、上腕やおなか、背中などに貼ります。医師の処方で健康保険等を使えるタイプと、薬局で購入するタイプがあります。
ニコチンガムは、ガムに含まれたニコチンを口の粘膜から吸収させます。1回の使用量は必ず1個とし、タバコが吸いたくなったら使用し、徐々に減らしていきます。口さびしさを補うことができます。一般のガムと異なるため、きちんと理解した上で使う必要があります。

禁煙治療のスケジュールは?

12週間の中で5回診察を受けます
健康保険等を使った禁煙治療の流れをみてみましょう。
禁煙治療は12週間が基本です。その間に、診察を5回受けることになります。
治療中、最も大切なことは、医師に相談なく中断しないこと。「1度、診察を受けたから、あとは自分の力で禁煙できる」と、受診をやめる人がいますが、そうした人の禁煙成功率は低いことがわかっています。
5回の診察をすべて受けた人と、診察を中断した人の禁煙成功率を比べた調査があります。すべての診察を受けた人では、約50%が禁煙を続けており、2人に1人が禁煙に成功しています。一方、初回の診察で中断してしまった人で、禁煙が続いているのは、わずか6.5%でした。
なぜ、診察を中断すると成功できないのでしょうか。それは、中断したことによって、診察で医師のアドバイスや薬の処方が受けられなくなるためです。それだけ、一人で禁煙するのは難しいということですね。ぜひ、医師と一緒に、12週間の禁煙治療を最後まで受けましょう。

初回の診察:ニコチン依存症チェック、禁煙補助薬の説明などを受けます

初回の診察では、ニコチン依存症の有無をチェックして、健康保険等を使った禁煙治療ができるかどうかを調べます。また、あなたの息に含まれる一酸化炭素(タバコの有害物質)の量を調べる検査も行います。
禁煙治療が可能とわかったら、禁煙開始日を決めて、禁煙補助薬の使い方について説明を受けます。また、あなたの健康状態を確認したり、ニコチン切れになったときの対処法などのアドバイスを受けることができます。

ニコチン依存症かどうかチェック!
ニコチン依存症のチェックをして、保険診療を受けられるかどうか確認します。

一酸化炭素濃度の測定
あなたの息に一酸化炭素(タバコに含まれる有害物質)がどれくらい含まれているか、確認します。

「禁煙開始日」を決定し、禁煙宣言
お医者さんと相談しながら、あなたの禁煙開始日を決定し、「禁煙宣言書」にサインします。

禁煙経験の確認とアドバイス
あなたの健康状態やこれまでの喫煙・禁煙歴をお医者さんと確認します。ニコチン切れ症状の対処法など、あなたに合ったアドバイスをもらうこともできます。

禁煙補助薬の選択
禁煙補助薬の特徴と使い方の説明を受けて、あなたに合った薬を選びます。

通院2~5回目:禁煙継続のアドバイスや、薬の効果や副作用のチェックを受けます

初回診察から2週間後、4週間後、8週間後、12週間後に診察を受けます。 初診から2週間後以降の診察では、次の4点について確認します。

  1. 診察:喫煙(禁煙)状況の確認、体調チェックなど
  2. 一酸化炭素量の測定
  3. 禁煙を継続するためのアドバイス(ニコチン依存症の対処法など)
  4. 禁煙補助薬の効果の確認、副作用の対応など

計5回の診察を通じて、禁煙効果を実感できます

診察を受けるたびに、禁煙によって体調や精神状態が変わっていくことを実感できるはず。自分一人では、この実感を得ることはできません。

通院2回目
禁煙による離脱症状(禁断症状)が続く場合は、医師が一緒に解決策を考えてくれます。初診で行った一酸化炭素の量を引き続き測定します。禁煙ができていれば、一酸化炭素の量は、タバコを吸わない人と同程度の値になります。

通院3回目
禁煙によって、体調がよくなるころです。

通院4回目
禁煙も安定してきます。体重が増えた人は、医師が食事や運動など、あなたに合った改善策を一緒に考えてくれます。

通院5回目
禁煙プログラムの最終回です。ここまで続くと、禁煙を続ける自信がつくはず。ただし、ずっと禁煙を続けていくためにも、自分が禁煙した理由や、タバコの害など、禁煙のポイントをいつまでも覚えておきましょう。

「禁煙治療をやり遂げた」という強い自信を持って、これからも禁煙を続けてください。
 あなたがいつまでも健康であることが、家族や周囲の人の幸せにもつながります。