耳鼻咽喉科ほりクリニック

呼吸器疾患・小児科疾患投薬に抗菌薬は慎重に

 米国小児科学会(AAP)は11月18日、米国疾病対策センターと共同して、小児気道感染症(RTI)治療での不要な抗菌薬処方低減を目指した最新ガイダンスを示す臨床報告「小児細菌性上気道感染に対する慎重な抗菌薬処方の原則」を発表しました。
 厳しい診断基準を用いてウイルス性と細菌性感染症を見分けるよう医師に忠告しています。同日配信のPediatrics12月号オンライン版に掲載されています。
 最新のエビデンスから、抗菌薬が不要な場合や狭域抗菌薬が効く場合にも広域抗菌薬の処方が増加していることが明らかとなっています。
 抗菌薬の乱用は抗菌薬耐性の原因となり、感染症治療が困難となります。
 AAPは、本来ウイルス性である風邪の治療では症状緩和に重点を置くべきで抗菌薬は処方してはならない、としています。
 この原則は、小児上気道感染のなかでも頻度の高い、耳感染、副鼻腔感染症、敗血性咽頭炎に重点を置いているが、「厳しい診断基準の使用」、「有益性と有害性のバランス」、「適切な用量」、「必要最短期間」などを示しており、広く一般的な抗菌薬にも適用できます。
 「この原則は、抗菌薬を有効に使うために家族と話し合う重要な情報源となる」、「抗菌薬のリスクと抗菌薬耐性率増加の影響について認識は高まっている」と、この報告の筆頭著者であるMary Anne Jackson氏は述べています。