耳鼻咽喉科ほりクリニック

ほりクリニック
堀雅明(耳鼻科)塚原美穂子(精神科)

私たち医師が失ってしまったもの

現状76歳男性心臓の駆出力は、正常に比し著しく低下し、20%であった。
現在、患者は、リハビリ中であるが、単独歩行は難しい。

結論

これ以上、心臓の機能は改善しないだろう。 単独歩行できるようにならないだろう。

人間とは何か?

A:人間を機械と同じ原理の単に複雑なものという見方、デカルト的、人間機械論的視点

B:人間を機械と同じ原理と、まったく異なった二つの原 理の相補的な統合体と見る見方。アントロポゾフィー医学的視点。

C:人間を物理的な法則とは、まったく異なった原理のみからなるという見方。 宗教的、あるいは、狂信的視点。

細菌検査を例にすると

  • 細菌検査の結果は、治療法、特に抗生物質使用の絶対的基準だと見る視点。
  • 細菌検査は、実際の人体の病理・生理過程の一つの参考データであり、他の多面的要素 を総合的に考慮し、全体の中でその意義や 位置づけが決まるという視点。
  • 細菌検査は、生体の指標としては、無意味で、 役に立たないという視点

中耳炎を例にすると

中耳炎は、単に免疫学的未熟からくる細菌感染という物理的現象であるという視点。

  • 中耳炎には、単なる細菌感染というだけではなく、成長期にある生命プロセスの中に、より積極的な意義や役割を持つという視点。
  • 中耳炎は、不摂生に対する神の罰という視点。

小児期の感染症に対する食生活指導

  • 授乳中に乳児がカタル性の感染症にかかっている時、母に対して食生活をシンプルにして、母乳を介しての乳児の栄養、消化の負担を軽減するよう指導する。
  • 保育園児で、副鼻腔炎や中耳炎などの改善 不良の場合、牛乳の摂取を控えるよう指導する。(これは、必ずしもアレルギーに対する対策に限らない)

今なぜ抗生物質にこだわるのか

  • 耐性菌増加の現状
  • 医 療 費 の 節 減
  • 病気の生理的意義(病気とは何か?)
  • 漢方薬の有効性と可能性
  • 食生活と疾患の関係
  • 患者さんの要望
  • 時代のニーズ
  • 世界的潮流としての統合医療
  • 自然医療
  • 医療における自助
  • 自立、患者さんの役割

小児の感染症に対する生活指導

  • 過度の薄着に対しては、もう少し、厚着をさせるように指導。
  • 鼻をかむ習慣が正確についているか、かなり 繰り返し、厳密に指導。
  • 乳幼児期に感染症にかかることの積極的意義の解説、理解。過剰に恐れること、恐怖心を軽減。
  • 授乳は、寝た姿勢ではなく、起きた姿勢で行うこと、それにより、授乳による中耳炎が予防できる。

小児副鼻腔炎に対する 鼻洗液の有用性

  • 水500ml食塩10g重曹2.5g を溶解してペットボトルなどに保管、点鼻用の容器に入れて点鼻する。小さい子では、その あと吸引、大きい子では鼻をかませる。
  • 研究では、抗菌剤を使用せずに2週間の鼻洗 浄を行った症例では、(鼻汁、鼻閉、咳、喘鳴、 夜間睡眠障害)が、70%で消失し、多角的症状としても鼻汁の正常、鼻汁の量、後鼻漏 も55~70%改善した。

漢方薬の有効性と可能性

  • 小児副鼻腔炎
  • 急性中耳炎
  • 謬出性中耳炎
  • 虚弱体質
  • 扁桃腺炎体質
  • アレルギー性鼻炎
  • 外耳道湿疹
  • 不眠
  • 老人の体力低下

耳鼻咽喉科の今後の課題

  • 食生活指導のEBM
  • 鼻のかみ方の研究とその普及
  • 抗生剤投与の制限・限界の見極め
  • 細菌検査、画像検査偏重の見直し
  • 小児期の感染症の意義、効能に関するEBM
  • 鼻洗液の普及と研究
  • 他科領域への適切な情報提供と共有


食養生と病気の治癒

  • 母乳育児から人工栄養へ、そして再び母乳、栄養へ
  • 食の欧米化、伝統食の衰退
  • 牛乳の普及、見直し。
  • 運動量の絶対的な減少
  • 乳幼児期、小児期からの高カロリー傾向
  • 噛まない、噛む必要の無い食生活
  • 低温飲料の常習化

生体における水分の病理・生理

  • 水分の過剰による。
  • 水分の不足による 。
  • 水分のアンバランスによる。
  • 水分の加工・生命化の障害
  • 液体有機体医学〔診断・治療〕の可能性
  • 各人の摂るべき水分摂取量と内容

生体における気体管理の障害

  • 上気道疾患アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎
  • 下気道疾患喘息・気管支炎。
  • 広い意味での気道障害
  • 吸気不十分 呼気不十分
  • 人体の上部と下部の仲介機関としての呼吸・循環
  • 外界と内界の仲介機関としての気道
  • 情動と呼吸作用の関連
  • 気体有機体医学(診断・治療)

冷えと耳鼻科疾患の関連

  • 繰り返す耳鼻科感染症〔中耳炎・副鼻腔炎〕の背景因子としての冷え
  • 時代病としての冷え症
  • 未病としての冷え症
  • 熱有機体としての生体
  • 生体熱医学(診断・治療)の可能性