耳鼻咽喉科ほりクリニック

アントロポゾフィー的ライフスタイルの研究から見えてくるもの

• ヴァルドルフ学校の生徒(5~13歳)は、アントロポゾフィーの医師に受診することが多く、抗生物質や解熱剤の投与を受ける頻度が、対照群に比して非常に少ない。

抗生剤使用経験なし 41.6 % 対照群 15 %
解熱剤使用経験なし 42.8 % 対照群 8.3 %

• 学校教育では、自己表現を重んじ、芸術活動を取り入れ、オイリュトミーという運動を重視する。点数評価はなく,試験や成績は重視しない。

ヴァルドルフ学校生徒4606名 対照群2024名
5~13歳 Journal of Allergy and clinical Immunology

• アレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー性皮膚炎、アトピー体質(高IgE) が、対照群に比較して25~30%少なかった。
• 出生後、1年以内の抗生物質の投与は、その後のアレルギー性鼻炎・結膜炎、気管支喘息、アトピー性皮膚炎の発症を増加させる。
• 初期の解熱剤の投与は、その後の喘息、アトピー性皮膚炎の発症を増加させる。

ヴァルドルフ学校生徒295名 対照群380名
5~13歳 The Lancet

• アトピー性皮膚炎が、顕著に少ない。 ヴァルドルフ学校13% 対照群25%
• 抗生物質の使用経験 52% 対照群90%
• 生きた乳酸菌を含む発酵野菜の摂取 ヴァルドルフ学校 63% 対照群4.5%

ヴァルドルフ学校卒業生の健康度の研究

まとめ

  • アントロポゾフィーに関連するヴァルドルフ学校の在校生と卒業生に関する研究報告の結果の一部を中心に紹介した。
  • 在校生は、アレルギー体質、アトピー性皮膚炎、気管支喘息などの発症が対照群に比して少なかった。
  • 卒業生の健康度は、対照群に比較して優位に高く、関節炎、 高血圧、関節リウマチなどの有病率が著明に低かった。
  • こうした高い健康度の原因として、ライフスタイル、医療行為の質が関連していることが明らかになった。
  • 抗生物質の投与に関しては、多剤耐性菌の問題点のみならず、予防医学的視点からも慎重さが必要である。