耳鼻咽喉科ほりクリニック

急性中耳炎

当院では、抗生剤の投与には慎重です。
また、鼓膜切開も必要性を十分検討したうえで、限られた例に行っています。
特に繰り返す例では、食養アドバイスや鼻のかみ方指導も重視しています。
鼻のかみ方を、上手になるだけで、改善する例も少なくないのです。
また、重層と食塩水で作った鼻洗液を併用することで、改善が助けられます。
自費診療では、アントロポゾフィー医薬品による治療も行っています。

滲出中耳炎(しんしゅつちゅうじえん)

一般には、抗生剤の長期投与、頻回の切開、チューブ挿入術、抗生剤の少量持続投与が行われます。
当院では、できれば、こうした治療をできる限り回避したいと考えています。
それでも、やむおえない選択肢として必要な場合があります。
従って、顕微鏡による鼓膜所見の慎重な観察のもとで、漢方、アントロポゾフィー医学、食養指導など、また体質改善を目指し、オイリュトミーを継続して良い結果に至る場合もあります。 これも、総合戦略が重要と考えています。

通年性アレルギー性鼻炎

通年性アレルギー性鼻炎とは

くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどのアレルギー症状が、季節を問わずあらわれる疾患です。
通年性アレルギー性鼻炎の主な原因(アレルギン)は、ダニ、真菌(カビ)、昆虫、ペットの毛などが知られています。
鼻の症状だけでなく、目のかゆみや涙目をともなうこともあります。

通年性アレルギー性鼻炎の診断

通年性アレルギー性鼻炎は、問診と、皮膚反応テストや血清抗体検査などの検査結果から総合的に診断します。検査では、鼻炎の原因(アレルゲン)が特定されます。
*通年性アレルギー性鼻炎は、主なダニに由来するアレルゲン(ダニアレルゲン)が原因と考えられていますが、そのほか、真菌(カビ)、昆虫、ペットの毛などの可能性も考えられます。

問診

通年性アレルギー性鼻炎かその他の疾患がを判断するために、症状が出る時期や程度、アレルギー歴などについてお尋ねします。

通年性アレルギー性鼻炎の検査

皮膚反応テスト

アレルゲンに対する皮膚の反応を調べます。

血清抗体検査

血液検査をします。アレルゲンに対する抗体の量を調べます。

鼻鏡検査

鼻鏡と呼ばれる道具を使って鼻の粘膜を確認します。

鼻汁検査

鼻水を採取し、鼻汁中の好酸球を調べます。

通年性アレルギー性鼻炎の治療

通年性アレルギー性鼻炎の治療では、アレルゲンを避けることが基本になりますが、必要に応じて薬物療法やアレルゲン免疫療法、手術療法などを行います。

アレルゲンの除去・回復

室内や寝具などを清潔に保ち、アレルゲンを回避します。

薬物療法

症状を起こす物質(ヒスタミンなど)の働きや鼻の中の炎症をおさえて、症状を和らげます。

アレルゲン免疫療法

アレルギーの原因であるアレルゲンを少量から投与することで、体のアレルゲンに慣らし、症状を和らげる治療法です。
原因となるアレルゲンを用いて行う治療法のため、原因となるアレルゲンを確定する確定診断が重要です。

  • アレルギー症状を治したり、長期んわたり症状を抑える可能性のある治療法です。
  • アレルゲンを投与することから、局所雨や全身のアレルギー反応がおこるおそれがあり、まれに重篤な症状が発現するおそれがあります。
  • 治療は長期間(3〜5年)かかります。
  • すべての患者さんに効果が期待できるわけではありません。

アレルゲン免疫療法には、「皮下免疫療法」や「舌下免疫療法」などがあります。

ダニアレルゲンによる通年性アレルギー性鼻炎の舌下免疫療法

通年性アレルギー性鼻炎でダニアレルゲンが原因と確定診断された12歳以上の患者さんは、舌下免疫療法による治療を受けることができます。

服用期間の例

1日一回、少量から服用をはじめ、その後決められた一定量を数年間にわたり継続して服用します。
初めての服用は、医院を行い、2日目からは自宅で服用します。

アレルギー性鼻炎

いわゆる花粉症では、春のスギ花粉症や秋のブタクサ花粉症が代表的です。 中心は、抗アレルギー剤です。
さらに、症状の強い場合、どう対処するか。当院では、できればステロイドホルンの入った薬剤、たとえば、セレスタミンなどは、1日1回程度の頓服としてのみ勧めたいと考えます。漢方薬の併用などでセレスタミン(ステロイド剤含有)の投与を避けられる場合も多いです。
ただ、やはり、漢方でも個人差が大きく、満足行くまで、何回かの試行錯誤が必要な場合も多いです。この手間が面倒でしたら、花粉の期間だけ、注意しつつセレスタミンなどを併用することになります。

自費・予約診療のアントロポゾフィー医学では、自然の成分のみの内服・注射・吸入療法があります。週1回の通院が必要ですが、症状の軽減に有効です。 また、数年間継続すると、季節の花粉症状が出なくなってきます。

さらに花粉症について

花粉症西洋医学的治療である医薬品は、どこの耳鼻科でも、大きな差はありません。

  • 抗アレルギー剤
  • 抗ヒスタミン剤
  • 抗ロイコトリエン剤
  • ステロイド含有抗ヒスタミン剤

一人一人に特有の病態を配慮することで、より細やかなオーダーメードの治療が可能になります。
代表的ないくつかの視点を紹介いたします。

  • 小青竜湯
    寒がり、舌が比較的白い、舌がぼってりしている
  • 黄ごん湯(おうごんとう)
    舌が、黄色みを帯びている、便がややねっとりし、便器に残る傾向、鼻のつまる傾向
    当院では、五苓散を併用することが多い。
  • 銀翹解毒散エキス細粒
    特に、舌の先が赤くなっている場合。花粉に伴う、のどの痛み、咳に有効。花粉の発症直後に服用すると、 その後が楽になりやすい。花粉症の悪化時に、消炎鎮痛剤、抗生剤を多用する前の、中間的位置づけで便利な薬です。
  • 杞菊妙見丸
    花粉症のアレルギー性結膜炎のかゆみなどに有効な漢方です。
  • 半夏厚朴湯
    のどの過敏、せき込みやすい傾向に有効です。
  • 桔梗石膏
    軽いのどの痛み、炎症に有効です。ただし、胃に負担がある場合があります。
  • Absinthium/Resina LacriesD3
    軽症なら、飲んで短時間に眼のかゆみが楽になります。

日常生活での注意していただきたいこと。

  • 食生活 (花粉症時には、胃腸も弱っていることが多いです。)
    暴飲暴食は避ける。
    肉食を減らす。脂肪を減らす。牛乳、乳製品を減らす。水分の取りすぎに注意する。
    飲酒、喫煙は避ける。特に、飲酒は鼻の詰まりを悪化させ、副鼻腔炎になりやすくなります。
    眼のかゆみなどは、甘いもの、ジュース、果物など、糖分で悪化します。控えめにしましょう。
  • 入浴
    寝る前の入浴は避ける。可能なら朝ぶろで、出る時に手足先に水をかけるのもいい。
  • 咳に注意
    花粉症の経過中に、気管支炎を併発することは多いです。特に夜間のせき込みには、早めの治療が必要です。
    その意味でも、軽いうちに、銀翹解毒散エキス細粒、半夏厚朴湯、桔梗石膏などで鎮めるか、咳止めで鎮めるか処置すべきでしょう。

20分で結果がわかるアレルギーの検査

イムノキャップ ラピッド 鼻炎・ぜんそくI

一度の通院で患者さんとともに結果を確認して治療を進めることができる便利なアレルギー検査薬です。小さなお子様からお年寄りまで実施可能で、忙しくてなかなか来院できないビジネスマンにもお勧めの検査です。 測定項目は、ヤケヒョウヒダニ、ゴキブリ、ネコ皮屑、イヌ皮屑、スギ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギの8項目です。

この検査に適している方は?

  • 今日結果を知りたい方
  • 忙しくて再来院が難しい方
  • 注射が苦手な方
  • 就学前のお子様
  • 今まで一度もアレルギー検査を受けたことのない方
  • 自分が何のアレルギーであるか知りたい方
  • 一年のうちで決まった時期に目のかゆみ、鼻水、鼻づまり、くしゃみがでる
  • いつも決まった場所で目のかゆみ、鼻水、鼻づまり、くしゃみがでる
  • 掃除、衣替えなどでほこりを吸い込むと、目のかゆみ、鼻水、鼻づまり、くしゃみがでる
  • 犬や猫などの動物に触れたり、飼っていてうちに上がると症状がでる
  • 目がかゆい
  • 目が赤い
  • まぶたの奥がごろごろしたり、はっきりしない症状が続いている
  • 咳が8週間以上続いている
  • 息がゼーゼー、ヒューヒュー言う
  • 今までにアレルギー疾患の既往歴がある
  • 家族にアレルギー疾患の人がいる