のどの症状について
のど・口(くち)は、音声を発する器官として、まず認識されているかと思いますが、食物を胃や食道に送り込む器官である一方、鼻と同じく呼吸という重要な働きの一端を担っている器官でもあります。また口から入ってきた細菌やウイルスが直接体内に入らないような機能も持っています。そのためのどのトラブルは、多岐に渡って現れることが多いのが特徴です。
のど・口(くち)は、音声を発する器官として、まず認識されているかと思いますが、食物を胃や食道に送り込む器官である一方、鼻と同じく呼吸という重要な働きの一端を担っている器官でもあります。また口から入ってきた細菌やウイルスが直接体内に入らないような機能も持っています。そのためのどのトラブルは、多岐に渡って現れることが多いのが特徴です。
扁桃炎は、のどの腫れを引き起こす原因として、特に多い病気です。のどに加えて、食べ物を飲み込むときにも痛みを感じることがあります。また、扁桃や咽頭ではなく、首を流れるリンパ腺の腫れにより、のどが腫れているように見えるケースもあります。
咽頭炎や扁桃炎、風邪によるウイルス・細菌感染が原因で、のどの痛みが生じます。また、リンパ腺が腫れている場合は、耳から痛みを感じることがあります。のどの痛みがあるときは、その他の症状の有無や痛み方を把握するようにしましょう。たとえば、「のどのどこが痛むのか?」「動くと痛むのか?動かないときも痛いのか?」「食べ物や飲み物を飲み込むと痛むのか?」などです。
咽頭炎・喉頭蓋炎・扁桃炎・慢性声帯炎・声帯ポリープなど、咽頭や喉頭(こうとう)、食道に生じる炎症により、のどに異物感を覚えるようになります。また、咽頭がんや食道がんで腫瘍がある場合は、「食べ物や飲み物が飲み込みにくい」「食事の際にのどが痛む」などの症状が現れます。ご高齢の患者様の場合は、嚥下機能の低下により、うまく飲み込めなかったりむせたりしやすいため、特に注意しましょう。
一方、検査をして異常がないにもかかわらず、のどの違和感が続くときは咽喉頭異常感症の疑いがあります。特に神経質、貧血、自律神経失調症など、心因的な原因が発症と関係しているといわれております。
カラオケなどで大きな声を出し続けた結果、急性咽頭炎により一時的に声がかすれる可能性があります。また、症状が続く場合は、慢性声帯炎かもしれません。また、ポリープ様声帯の場合は腫れた声帯が膨らみ、空気の通り道が狭くなり重症化すると、呼吸困難に陥る恐れもあるのです。特に声帯結節で声が高い人に多く見られますが、声を大きく出せず、声が枯れてダミ声のようになっている症状には注意しましょう。
その他にも、加齢による声帯溝症による声量の低下や、神経麻痺が原因で声帯の動きが妨げられてしまい、声が出にくくなるケースもあります。咽頭がんの場合は進行とともに腫瘍が大きくなり、声のかすれ方がだんだんひどくなります。リンパ節や全身に転移する恐れがありますので、できるだけ早い病院の受診が必要です。
定期的な検診の受診によって、がん等の早期発見・早期治療につなげることを目的とした、
大田区の40歳以上を対象とした喉頭がん検診も当院で受けて頂くことが可能です。
喉頭がん検診と聞くと、喉頭のがんのみを調べると誤解されます。しかし実際は、甲状腺、耳下腺、口腔、舌、鼻腔、咽頭など、さまざまな領域の検診でもあります。当院では、この検査の機会を活かして、食道の入り口をしっかり精査するための、独自の手順を付け加えています。それは、高精度のファイバーによる検診中に、前かがみに下を向くことです。たったこれだけの手順により、より確実に食道の入り口のがんなどの発見率が高まることが知られています。
喉頭がん検診に関連しまして当院では、ご希望の方には、無料で、現在の喫煙の影響を正確に測定するスモーカライザーによる呼気一酸化炭素濃度測定検査を実施させていただきます。これを機会に禁煙外来で禁煙治療をご希望のかたは、お申し出ください。当院の禁煙外来で治療を開始しましょう。コロナ感染で密を避けるために、希望に添えない場合もあります。
ご希望の方には、無料で、3分間脈拍を検査することで、次の2点がわかります。自律神経機能検査では、神経のパワー、交感神経と副交感神経のバランス、肉体疲労度が数値で表示されます。また、抹消血流検査では、血管年齢などがわかります。コロナ感染で密を避けるために、希望に添えない場合もあります。