めまい

当院ではそれぞれの患者さんにあった治療を、患者さんご本人の希望、経済的、社会的な背景を考慮して、患者さんに無理のない様に進めていきます。運動習慣や睡眠習慣の状態なども、必要に応じて指導しています。

めまい

  • 目は周囲の空間や位置を視覚的に把握する
  • 耳の内耳の前庭には「三半規管」があり、平衡感覚を支えている
  • 手足の皮膚、筋肉や関節は刺激を脳に伝える役割がある

このように、わたしたちの体は絶妙なバランスで全身をコントロールしています。しかし、どこかに不具合が生じるとバランスが崩れてしまい、「めまい」を引き起こします。めまいといっても、症状はさまざまです。目がぐるぐると回るような感覚がある「回転性めまい」、頭がふわふわとするような感覚がある「浮動性めまい」、血の気が引く様子や脱力感をめまいと認識している場合もあります。

めまいのなかには、命に関わる重大な病気のサインが隠されている可能性があります。しかし、何科で受診すべきかわからない方も多いのではないでしょうか?当クリニックでは精密な検査を実施し、明らかになった原因に合わせた治療の提供を徹底しております。めまいにお悩みの場合は、当クリニックにできるだけ早くご相談ください。

このような症状ありませんか?

  • ふらふらする
  • ぐるぐる回る感じがする
  • 身体が揺れる感じがする

めまいを引き起こす疾患

良性頭位性発作性めまい

特に寝起きの際に一時的にめまいが出る患者さんも多いです。この場合、眼振の検査を経て、原因となる三半規管を見極め、適切なリハビリを行うと改善することが多いです。最近は、スマホを寝ながらする方が多くおりその為に、めまいが起きていることが多く見られます。

起立性調節障害・自律神経失調症

いわゆる、立ち眩みと言われるめまい。もともと低血圧傾向のある方が、疲労、ストレス、睡眠障害、最近ではコロナ自粛に伴う運動不足(この結果として睡眠の質が低下)が誘因になる方も多いです。マインドフルネス瞑想といったリラクセーション訓練も有効です。(一部の高齢者では、降圧剤によって血圧が低下しすぎることが原因で同様のめまいが生じることがあります)

メニエール病

聴力の低下を伴って、回転性めまいを生じます。正確な診断を経ずにこの病名を告げられる方も多いです。ストレスとの関連が強いことが知られています。有酸素運動も有効です。

中枢性めまい

脳血管障害に伴うめまい。特に糖尿病や高血圧などを合併している高齢者の場合、何気ないめまい感が、脳血管障害の予兆である場合もあります。頻度としては少ないのですが、自己診断は禁物です。

耳管開放症

耳閉感、自分の声が響いて聞こえる、など多彩な症状を伴っているめまい。詳細な症状の聞き取りで初めて正確な診断がなされます。特に耳閉感を自覚することが、手掛かりになります。ストレスとの関連がとても強い疾患です。当院が専門とする疾患です。

突発性難聴

急性の難聴で発症します。時に回転性めまいを伴うこともあります。1日も早く治療を開始する必要がある疾患です。特に重症例でめまいを伴いやすいです。ステロイドの内服、点滴治療、高圧酸素療法(要入院)、星状神経節ブロック注射などの適応です。

当院の治療について

検査の流れ

  • Step01

    聴力検査

    ※近くの病院で頭部MRIを予約することもあります。

  • Step02

    めまい検査
    (眼球の動きから診断する眼振検査)

  • Step03

    自律神経機能検査(血流検査)

  • Step04

    心理検査
    SDS(うつ)/STAI(不安度)
    (必要と判断し希望される場合)

当院の治療方針

ほりクリニックでは、症状を多角的に診て診断しております。また、治療においても簡易リラクセーション訓練の他、医師とのチームの下で、専門の資格を持った療法士による療法を取り入れております。また、西洋医学的めまい止めの処方のほか、東洋医学的問診と診断を経て漢方(ご希望の場合)を処方する場合も多いです。さらに、慢性の経過が多いめまいでは、めまいのリハビリ訓練が有効な例も多くあり、指導も行っています。

ページトップへ戻る