「わたし」は一人じゃない?腸内細菌がつくる“もう一人の自分”
私たちの体には、実は無数の生命が共存しています。その代表が 腸内細菌。
近年の研究は、この腸内細菌が「性格」や「脳の発達」にまで影響するという、驚くべき事実を明らかにしています。
■ 性格は遺伝だけで決まらない
カナダ・マクマスター大学の研究では、
活発なマウスと臆病なマウスの腸内細菌を入れ替えると、性格まで入れ替わった という衝撃の結果が報告されました。
- 臆病 → 腸内細菌移植後は大胆に
- 活発 → 腸内細菌移植後は慎重に
「性格=遺伝」という常識を覆す発見です。
■ 腸内細菌は“メンタル”にも関わる
さらに、腸内細菌をまったく持たない「無菌マウス」は
- 攻撃的になりやすい
- 他のマウスを避けて孤立しがち
という特徴が出ることもわかりました。
興味深いのは、腸内細菌を後から与えても、大人になってからでは性格は戻らない 点。
脳が発達する初期段階に、腸内細菌が重要な働きをしている可能性が指摘されています。
■ 「わたし」という境界線が揺らぐ
腸内細菌が体だけでなく性格・感情・行動に影響するとなれば、「わたし」とはどこまでが自分なのか?という問いが生まれます。
私たちの身体は「単独の生命」ではなく、
複数の生命体が共に生きて成り立つ“集合体” なのかもしれません。





