あなたも鉄欠乏性貧血?血中フェリチン値を確認!
多くの職場健診や自治体の健康診断では、血算(CBC)やヘモグロビン値は測定されますが、「フェリチン(貯蔵鉄)」はほとんど検査項目に含まれていません。
しかし、このことが見逃されている体調不良の原因となっている可能性があります。
ヘモグロビンが正常でも鉄不足は起こる
一般的な健康診断では、ヘモグロビン値が正常であれば「貧血なし」と判定されます。
ところが、体内の鉄はまず貯蔵鉄(フェリチン)が減少し、その状態が進行して初めてヘモグロビンが低下します。
つまり、
- フェリチン低下
- 潜在性鉄欠乏
- 鉄欠乏性貧血
という順序で進行するため、ヘモグロビンだけでは初期の鉄不足を発見できないのです。
健康診断で「異常なし」と言われても、実際には体内の鉄の貯金が枯渇しかけているケースは少なくありません。
フェリチン不足で現れるさまざまな症状
鉄は酸素運搬だけでなく、エネルギー産生や神経伝達物質の合成にも関与しています。
そのためフェリチンが低下すると、
- 疲れやすい
- 朝起きられない
- 集中力が続かない
- イライラする
- 気分が落ち込みやすい
- 頭痛が多い
- 動悸がする
- めまいがある
- 髪が抜けやすい
- 爪がもろい
といった症状が現れることがあります。
しかし、これらはストレスや加齢、睡眠不足と考えられやすく、鉄不足との関連に気づかれないことが少なくありません。
特に女性は注意が必要
月経のある女性は、毎月鉄を失っています。
そのため、
- 月経量が多い
- 出産経験がある
- 激しい運動をしている
- ダイエット中
- 偏食傾向がある
といった方では、ヘモグロビンが正常でもフェリチンが著しく低いことがあります。
実際に、健康診断では異常を指摘されなかったにもかかわらず、フェリチンを測定すると明らかな鉄不足が見つかるケースを当院でもしばしば経験します。
分子栄養学ではフェリチンを重視する
分子栄養学的な視点では、単に貧血があるかどうかではなく、「細胞が十分な鉄を利用できているか」を重視します。
鉄はミトコンドリアでのエネルギー産生に欠かせない栄養素であり、不足すると慢性的な疲労や集中力低下につながります。
そのため、不調の原因を探る際には、ヘモグロビンだけでなくフェリチン値の確認が重要になります。
健康診断で異常がなくても安心しない
健康診断は病気を見つけるためのスクリーニングとして非常に有用ですが、「健康診断で異常なし=栄養状態も問題なし」という意味ではありません。
特に、
- 慢性的な疲労感がある
- やる気が出ない
- 眠っても疲れが取れない
- 集中力が続かない
- 抜け毛が気になる
といった症状がある方は、一度フェリチンを含めた詳しい栄養評価を受けることをおすすめします。
まとめ
現在普及している健康診断の大きな盲点の一つが、フェリチン測定が行われていないことです。
ヘモグロビンが正常でも、体内の鉄の貯金が不足している可能性があります。慢性的な疲労や不調が続いているにもかかわらず、検査では異常が見つからない場合、その背景に潜在性鉄欠乏が隠れているかもしれません。
「異常なし」と言われたのに体調が優れない――。
そんなときは、フェリチンという視点からご自身の健康状態を見直してみることが大切です。
ほりクリニックでは、フェリチンを含めた分子栄養学的解析により、不調の根本原因を探るお手伝いをしています。





