「グー・チョキ・パー」第1弾
「グー・チョキ・パー」で身体はどう変わる?
先日、身体の動きについて考えていて、ちょっと面白いことに気づきました。
皆さんも片手を前に出して、
グー ✊
チョキ ✌️
パー 🖐️
を作ってみてください。
普通は「指の運動」と考えますよね。
でも今度は、指だけではなく腕全体でグー・チョキ・パーを表現するつもりでやってみてください。
グー。
手を握ると、腕も身体の中心へ少し集まりたくなりませんか。
チョキ。
二方向へ分かれる形をつくると、腕にも「方向」が生まれてきませんか。
パー。
手を大きく開くと、指先だけでなく、腕、肩、胸まで空間へ広がりたくなりませんか。
ここが面白いところです。
解剖学的にも、手や腕は肩関節だけで動いているわけではありません。腕を動かすと肩甲骨が胸郭の上を滑り、鎖骨も一緒に動きます。
つまり、
手の形 → 腕 → 肩甲骨 → 鎖骨 → 胸郭
と、動きは身体の奥までつながっている。
反対に、
呼吸 → 胸郭 → 鎖骨 → 肩甲骨 → 腕 → 手
という方向にも動きは伝わります。
そこで「グーチョキパー」を単なる指の体操ではなく、**全身のGesture(身振り)**としてやってみる。
グーはどんな身体になる?
チョキは?
パーは?
正解はありません。
資料を作りながら私が面白いと思ったのは、同じ腕の軌道でも「渡す」「求める」「拒む」と意図が変われば、動きの意味まで変わるということでした。
人間の手は、物をつかむだけの道具ではありません。
握る。
指さす。
開く。
招く。
拒む。
渡す。
触れる。
ほんの小さな手の形が、身体全体の動きとなり、最後には「意味」になります。
Movement(運動)がGesture(表現)になる。
グーチョキパーは、案外、人間の身体の面白さを感じる小さな実験なのかもしれません。





