■ なぜ「魚と糖尿病」が話題になるの?最近の日本の研究で、血中の水銀濃度が高い人ほど、2型糖尿病を発症するリスクがやや高いという結果が報告されました。具体的には、血中水銀濃度が最も高いグループでは、最も低いグループに比べて糖尿病発症リスクが約2倍でした。 また同様の傾向は別の国内研究や海外研究でも観察されています。■ でも「魚は身体に良い」のは本当?はい、これは変わりません。魚には良質なタンパク質、n-...
近年の研究により、花粉症(アレルギー性鼻炎)の発症・重症化には腸内細菌叢(腸内フローラ)と免疫バランスが大きく関わっていることが次々と判明しています。1️⃣ 花粉症に腸内細菌が影響する理由■ 腸は“免疫の司令塔”である人間の免疫細胞の約70%は腸に存在しており、腸内細菌は免疫反応の調整に重要な役割を果たします。腸内環境が乱れると、アレルギー反応を強める**Th2(アレルギー系免疫)**が優位になり、花粉症が起こ...
眠れない人の腸には「睡眠促進物質」が不足している可能性腸内細菌は100兆個とも1000兆個とも言われ、消化だけでなく、私たちの知らない間に睡眠にも大きな影響を与えている。2024年に国際誌「Molecular Psychiatry」に掲載された北京大学第六病院の重要な研究は、ぐっすり眠れるカギは脳ではなく、腸にある可能性を指摘している。科学者は不眠症の人の腸には快眠に導くカギとなる細菌が極めて不足していることを発見した。具体...
肥満は「食べすぎ」だけでは説明できず、腸内細菌がエネルギー代謝・炎症・ホルモンに影響する“代謝性の生態系の乱れ(dysbiosis)”として理解されつつあります。🌱 1. 腸内細菌は「エネルギー吸収量」を変える同じ食事でも、腸内細菌の違いで 吸収されるカロリーが変わることが分かっています。■ 代表的なメカニズム短鎖脂肪酸(SCFA:酢酸・プロピオン酸・酪酸)を作る→ 肝臓での脂肪合成を促すことも、逆に代謝改善に働くこ...
要旨長期ストレスから解放された直後に頭痛、倦怠感、感染症などの症状が出現する現象は Let-down効果 と呼ばれる。本現象は従来自律神経、内分泌、免疫系の変化として説明されてきた。本稿では近年注目されている glymphatic system の知見を踏まえ、Let-down症状を睡眠負債の回復過程として再解釈する統合モデルを提示する。慢性ストレス下では交感神経優位と睡眠不足によりglymphatic機能が抑制され、脳代謝産物が蓄積する可...
